マスクの選び方
合ったマスクを、
正しく。
ご来院の際は、不織布マスクの着用をお願いしています。
「どれを選べばよいのですか」というご質問をよくいただくので、パッケージに書かれた性能表示の読み方をまとめました。
医療用マスクの基準「ASTM規格」
医療用マスク(サージカルマスク)のパッケージに「ASTM F2100」と書かれていることがあります。国際的な標準化機関であるASTMインターナショナルが定めた、米国の規格です。任意の規格ですが、いまでは世界中で通用する目安になっています。
ASTM規格では、マスクの性能をレベル1からレベル3までの三段階に分けています。数字が大きいほど、フィルターの性能が高くなります。
性能を表す、三つの数字
空気中の小さな粒子やウイルス、細菌を、フィルターがどれだけ通さないかを、百分率で表したものです。数字が高いほど、性能の高いフィルターです。
PFE(微粒子の濾過効率)
約0.1㎛の粒子をどれだけ捕らえられるかを表します。インフルエンザウイルス単体とほぼ同じ大きさです。
VFE(ウイルスを含む飛沫の濾過効率)
約1.7㎛の粒子を使い、ウイルスを含んだ飛沫を想定して調べた数字です。
BFE(細菌を含む飛沫の濾過効率)
約3.0㎛の粒子を使い、咳やくしゃみで飛ぶ細菌を含んだ飛沫を想定して調べた数字です。
大きさを、比べてみると
| 花粉 | 約30㎛(スギ花粉など) |
| 飛沫 | 約3〜5㎛ |
| PM2.5 | 2.5㎛以下 |
| ウイルス単体 | 約0.1㎛ |
花粉は、大気汚染のある環境では空気中で割れ、中から約0.7㎛のアレルギーの原因物質を出すことがあります。ウイルスは単体ではとても小さいものの、ふつうは飛沫に包まれて飛ぶため、PFEとVFEの性能が大切になります。
そのほかの基準
呼気抵抗(ΔP)
呼吸のしやすさを表します。数字が小さいほど、息がしやすくなります。レベル3のマスクは、高い濾過性能を保ちながら、呼吸のしやすさも保っているため、やや高価です。
血液不浸透性
手術中などに血液や体液が飛んだとき、口や鼻に届くのを防ぐ力です。レベル3がもっとも高く設定されています。
延焼性
火に近づいたときの燃え広がりにくさです。レベル1から3まで、すべてに共通の基準です。
ASTM F2100 の基準一覧
| PFE(微粒子・約0.1㎛) | |
| レベル1 | 95%以上 |
| レベル2 | 98%以上 |
| レベル3 | 98%以上 |
| BFE(細菌を含む飛沫・約3.0㎛) | |
| レベル1 | 95%以上 |
| レベル2 | 98%以上 |
| レベル3 | 98%以上 |
| VFE(ウイルスを含む飛沫・約1.7㎛) | |
| レベル1 | 95%以上 |
| レベル2 | 98%以上 |
| レベル3 | 98%以上 |
| 呼気抵抗(mmH₂O/cm²) | |
| レベル1 | 5.0未満 |
| レベル2 | 6.0未満 |
| レベル3 | 6.0未満 |
| 血液不浸透性 | |
| レベル1 | 80mmHg |
| レベル2 | 120mmHg |
| レベル3 | 160mmHg |
| 延焼性 | |
| レベル1〜3 | Class 1(共通) |
正しく着けてこそ、性能が生きる。
パッケージにあるJIS規格やASTM規格の表示を目安に、ご自身の状況に合ったマスクをお選びください。
鼻までしっかり覆い、すき間なく着けることで、マスクの性能が生きます。
ご予約は、予約フォームから事前問診をお送りください。