このページは内服するタイミングについて記載しています

お薬は食後に飲む場合がほとんどですが、食後とはどのくらいの時間を指すのか?
食後以外に飲むのはなぜかなど
まとめてみますね

このページも気が向けば次々に書き足していきます😊

お薬の飲み方

直接血管に注入する注射薬とは違い内服するお薬は肝臓で代謝されます
代謝され活性を失わなかった分だけが薬効を発揮します

うまくお薬の効果を引き出せるように飲んでくださいね

食前:食事の約30分前に内服すること

吐き気を止める薬や胃腸の動きをよくする薬や漢方薬など
空腹時に出る胃酸によってお薬の吸収を良くしたり、食べ物が胃に入ってきた時に引き起こされる症状に効果を発揮します
一番忘れやすいお薬ではないかと思います
大江橋ではお食事の前に一服したり内服したら簡単な一仕事でとどめる習慣をつけてはとお話ししています

食直前:食事をするすぐ前に内服すること

「お箸をとったらお薬を」のキャッチコピーが有名です
正確にはお箸を持つ直前なのでしょうね
糖尿病のお薬などですね
お薬を飲んですぐ食事
お薬の効き目が早いので遅ければ血糖値が急激に上がったり早ければ低血糖を起こします

食直後:食事をとった15分後までに内服すること

「お箸を置いたらすぐ内服」で有名になりましたね
定食屋さんでは食後のお茶を飲んだ後にすぐ内服という感覚でいいと思います
血液中のリンという物質を低下させる薬があります
食べ物がまだ胃の中になることで吸収が良くなったり消化管への刺激が和らいだりします

食後:食事後30分以内に内服すること

ほとんどのお薬はこの飲み方に当たると思います

食事をした後の胃の中に食べた物が残っている状態で内服をします
食べた物は体の中で消化吸収するために酵素などが働きます
そこでお薬も一緒に溶けて吸収されやすい形に変わり小腸で吸収され門脈と言う血管を通って肝臓に運ばれ代謝を受け失わなれなかったお薬の有効成分だけが15分から30分ほどで血液を通し全身に運ばれます
飲み忘れやすいので食直後でも構いません

食間:食事と食事の間の空腹時に内服すること(食後2時間後が目安です)

漢方薬などで空腹の状態で内服すると吸収が良い薬や胃粘膜を保護するお薬などがあります

頓服:症状によって必要に応じ内服します

一回量・一日量・内服する間隔などが決められていますので飲み方をその都度確認してください

時間薬:指定の時間に内服します

検査前に必ず薬の効果を発揮させたい時間から逆算して内服します
こちらもその都度確認してください

空腹時:食前1時間前 食後2時間後に内服します

当院ではアレルギーの薬が多いと思います
例にとるとビラノア(商品名)
食事により最大血中濃度が60%
血中濃度-時間曲線下面積(これが大きいほど薬が体の中で多く利用されたと判断します)が40%低下します
よってこの薬は食事の約1時間前または食後2時間以上後に内服します