COLUMN 柔道耳

柔道耳を、治したいと思ったら

柔道、レスリング、ラグビー、相撲。打撲や摩擦をくり返した耳は、硬く盛り上がり、形が変わっていきます。競技を離れて年月がたち、仕事や会食の場で、ふと耳の形が気になり始めた。そうした方のご相談を、当院では数多くお受けしてきました。

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柔道耳とは

耳を強く打ったり、くり返しこすられたりすると、耳の軟骨と、それを包む膜との間に血液や液体がたまります。これが固まり、軟骨が厚く盛り上がったり、ばらばらに砕けたりして、耳の形が変わった状態が、いわゆる柔道耳です。正式には「花キャベツ状耳(カリフラワー耳)」と呼ばれます。

格闘技だけでなく、ラグビーなどの球技、事故やけが、体質によって起こることもあります。

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決まった手術の方法が、ない手術です

柔道耳は、どこを、どのくらい、何回打ったかによって、変形の程度が一人ひとりまったく違います。そのため、決まった手術の方法がありません。切る場所も、軟骨の削り方も、皮膚の整え方も、その耳ごとに考えます。

多くの場合、ばらばらになった軟骨をできるだけ元の位置に戻し、盛り上がった部分は削り、足りない部分には削った軟骨の一部を移植して、耳の骨組みを作り直します。軟骨を彫刻して耳の形を削り出していくような手術で、3時間以上かかることもあります。

当院では、こうした柔道耳の手術を、専門的に、積極的に手がけています。

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正直にお伝えしておきたいこと

高度に変形した柔道耳を、一度の手術で完全に元どおりにするのは、難しいことがあります。

手術の直後はきれいに見えても、腫れが引いていく数か月の間に、体質によっては耳が赤く厚くなったり、しぼんでしわが出たり、形が少し戻ったりすることがあります。そのため、手術のあとも長い期間、経過を診ていきます。状態によっては、時期をみて仕上げの手術をご提案することもあります。

それでも、何もしないよりは、見た目も、マスクや眼鏡の掛けやすさも、よくなることが多い手術です。できることと、できないことを、診察のときに率直にお話しします。

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手術までと、手術のあと

1初診の診察

耳の状態を直接診て、触れて、手術でどこまで整えられそうかをご説明します。

2手術の準備

手術は、多くの場合、初診からおよそ1か月後になります。皮膚の状態によっては、手術までに何度か通っていただき、耳のまわりの調子を整えます。

3手術の当日

手術の当日は、車の運転と入浴はできません。軟骨を削る手術なので、当日と翌日は痛みが出ます。痛み止めをお出しします。

4手術の翌日

必ず診察します。出血などの問題がなければ、翌日から入浴と洗髪ができます。

5抜糸と、その後

1週間ほどで抜糸します。その後も、耳の形を保つためのテーピングを続けながら、傷あとが落ち着くまで定期的に通っていただきます。

通院を途中でやめてしまうと、仕上がりが悪くなる傾向があります。術後の通院まで含めて、一つの治療だとお考えください。