COLUMN 立ち耳の修正

立ち耳の手術がうまくいかなかったと感じたら

立ち耳は治ったけれど、耳の形が不自然になった。折れ目がくっきり出ている、耳の上が尖って見える、左右で形が違う。ほかのクリニックで受けた立ち耳の手術のあとに、そうした悩みを抱えて来られる方がいます。

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なぜ、不自然な形になるのか

立ち耳の手術でよく行われるのは、耳の裏側から軟骨に切れ目を入れ、折り曲げて糸で留める方法です。ところが軟骨を一直線に折ると、その部分が鋭い角になり、耳の中ほどがへこんだり、耳の上が尖って見えたりすることがあります。

もう一つの原因は、診断です。立ち耳に見えても、実際にはスタール耳やコップ耳など、別の形の変化であることがあります。形の成り立ちが違えば、合う手術も違います。耳の形は左右でも違うため、当院では左右それぞれを別の耳として考えます。

美しい耳は、一部を除いて、ほとんどがなだらかな曲面でできています。紙を二つに折るように軟骨を折ってしまうと、その曲面は失われます。

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当院の考え方:折らずに、矯める

当院では、軟骨を折り曲げるのではなく、木の枝を矯めるように、やわらかく形を整えます。曲げたい部分の軟骨の表面に、ごく浅く細かい刻みを入れていくと、軟骨は無理なく自然に曲がっていきます。糸は、ついた形を支えるために2〜3か所で留めるだけです。

耳の付け根の部分(耳甲介)が浮いているタイプの立ち耳では、軟骨を折る手術では自然になりません。この場合は、耳の裏側から耳全体を根元から寝かせる処置を行います。

切らずに糸だけで縛る方法(いわゆる埋没法)の立ち耳の手術は、当院では行っていません。耳の軟骨は元に戻ろうとする力がとても強く、糸だけでは形を長く保てないためです。

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修正の手術で、行うこと

1まず、元の状態に近づける

前の手術で留めた糸を外し、折られた軟骨をできるだけ平らに戻します。

2自然に曲がる位置を探す

耳の形を見ながら、なだらかなカーブが出る位置を探し、刻みを入れて形を整えます。

3皮膚を戻して、しっかり固定する

皮膚を軟骨にすき間なく密着させ、約1週間、耳全体を包むように固定します。

前の手術で軟骨が切り取られていたり、皮膚が薄くなっていたりする場合は、条件がよくありません。どこまで整えられるかは、診察で耳を直接見て、触れてからお伝えします。

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手術までと、手術のあと

一度手術を受けた耳の皮膚の下には、傷あとの組織が残っています。傷が赤く硬いうちは、修正の手術はお勧めしません。前の手術から最短でも半年、できれば1年以上あけて、傷あとが落ち着いてから考えます。

・手術の時間は、片耳でおよそ1時間半〜2時間です(修正の手術では、さらに長くなることがあります)

・手術の翌日に、必ず診察します

・約1週間、耳を包むように固定し、その後に抜糸します

・耳の赤みと、やや分厚い感じは、通常3か月ほど続きます。炎症を抑える飲み薬を長めに続ける方もいます

立ち耳の手術は、健康保険の対象になりません。当院では、すべて自由診療で行っています。お子さまの耳の手術は終了し、大人の方のみをお受けしています。

FEE & RISK

費用の目安と、主なリスク

立ち耳など耳介軟骨の形成(片側)330,000〜550,000円
他院で受けた立ち耳の手術の修正(片側)550,000円〜
初診料(30分まで)11,000円
自費手術の予約料(返金なし)11,000円

すべて自由診療・税込(消費税10%)の目安です。修正の手術は、難易度によって費用が変わります。軟骨の移植などが必要な場合は、さらに高くなることがあります。正式な手術料は、診察のうえで同意書に記載した金額となります。

手術に伴う主なリスク・副作用として、痛み、腫れ、出血、感染、皮膚の一部の壊死、傷あと、形の後戻り、仕上がりがご希望と異なる可能性があります。修正の手術では、組織の状態によって改善できる範囲に限りがあり、再手術が必要になる場合もあります。

ご予約は、予約フォームから事前問診をお送りください。あわせて、ほかのクリニックの紹介状を当院宛てにご郵送ください。紹介状が届き、医師が読んでから、ご予約を確定します。