COLUMN 傷あと

けがや手術の傷あとが
気になったら

子どもの頃のけが、やけど、帝王切開や骨折の手術のあと。年月がたっても、幅が広がったり、赤く盛り上がったり、ひきつれたりして、気になり続ける傷あとがあります。形成外科の医師として、傷あとをどう治すのかをご説明します。

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傷あとは、消すのではなく、目立ちにくい傷に置き換えます

はじめに、正直にお伝えしたいことがあります。一度できた傷あとを、跡形もなく消すことはできません。

形成外科の治療は、目立つ傷あとを切り取り、目立ちにくい形の新しい傷に置き換えることです。細く、平らで、まわりの肌になじむ傷にすることを目指します。どこまで目立たなくできるかは、傷の場所や大きさ、肌の性質によって変わるため、診察で正直にお伝えします。

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傷あとには、いくつかの状態があります

幅の広がった傷あと

縫った線が、年月とともに少しずつ広がって目立つようになったものです。

赤く盛り上がった傷あと(肥厚性瘢痕・ケロイド)

赤く硬く盛り上がり、かゆみや痛みを伴うこともあります。肥厚性瘢痕とケロイドは似ていますが、治し方が違うため、まず正しく見分けることが大切です。ケロイドのご相談も、お受けしています。

ひきつれた傷あと

傷あとが縮んで、まわりの皮膚を引っ張っているものです。関節の近くでは、動かしにくさの原因になることもあります。

小さなくぼみ

ニキビや水ぼうそうのあとなどの、小さく深いくぼみです。

診察では、傷あとを見て、触れて、どの状態なのかを確かめてから、治し方を考えます。お顔だけでなく、体の傷あとやケロイドも診ています。

このページには症例写真を載せていませんが、診察のときに、お悩みに近い症例の写真をお見せできることがあります。

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手術も、レーザーも、その組み合わせも

傷あとの治し方は、手術だけではありません。当院では、手術、レーザー、そしてその二つを組み合わせた治療のどれも行えます。

形成外科の院長と、皮膚科専門医の副院長がいるので、傷あとの状態とご希望をうかがいながら、どの方法がよいかを一緒にご相談して決めていきます。

手術で、形を変える

傷あとを切り取り、そのまま縫い直すだけでは、また同じようにひきつれたり広がったりしがちです。皮膚をジグザグに切って組み合わせる方法(Z形成・W形成など)や、まわりの皮膚を少しずらして寄せる方法を組み合わせ、ひきつれにくく、目立ちにくい形の傷に変えます。大きな傷あとは、数か月あけて何回かに分けて治すこともあります。

レーザーで、赤みを早く引かせる

手術のあとの赤みや、赤く盛り上がった傷あとには、レーザーを組み合わせることがあります。月に1回ほど続けるなかで、赤みが少しずつ目立たなくなっていくことを目指します。

貼り薬や飲み薬を組み合わせる

傷あとの状態によっては、手術をせずに、テープや貼り薬、飲み薬で赤みやかゆみを和らげていく方法をとることもあります。

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手術をした日から、治療が始まります

手術は、傷を新しい状態に戻すきっかけにすぎません。新しい傷が落ち着くまでには、少なくとも3か月から半年ほどかかります。その間に傷が動いたり引っ張られたりすると、また幅が広がったり盛り上がったりします。

そのため手術のあとは、伸び縮みしないテープでしっかり固定し、2〜4週ごとに通っていただいて、傷の様子を見ていきます。お仕事や生活の事情に合わせて、固定の仕方も工夫します。

当院では、手術のあとの経過を、手術をした医師が最後まで診ていきます。長い経過観察にご協力いただけることを、手術をお受けする条件とさせていただいています。

手術は、医師と患者さんの二人三脚の、はじまりの合図です。

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受診の前に、ご用意いただきたいもの

予約フォームには、けがや手術をした時期、場所(左右も)、大きさ、色、形、痛みやかゆみの有無、これまでに受けた治療を、できるだけ詳しくお書きください。

ほかの医療機関で手術や治療を受けた傷あとは、その医療機関の紹介状(診療情報提供書)があると、さらに良くできるかどうかを判断する大きな手がかりになります。ご予約の前に、当院宛てにご郵送ください。年数がたっていても、カルテが残っていれば発行してもらえることがあります。

転居や医療機関の閉院などで紹介状のご用意が難しい場合は、予約フォームにその旨をお書きください。

FEE & RISK

費用の目安と、主なリスク

顔の傷あとの形成(1か所)220,000〜
550,000円程度
顔の小さな傷あとの切除110,000円+
追加1か所 55,000円
体の傷あとの形成(1か所)220,000〜
550,000円程度
初診料(30分まで)11,000円
手術予約料(返金なし)11,000円

すべて自由診療・税込(消費税10%)の目安です。お顔に限らず、体の傷あとやケロイドの治療も自由診療となります。場所、大きさ、難しさによって費用は変わるため、診察のうえで個別にお伝えします。何回かに分けて治す場合は、回ごとに費用がかかります。正式な手術料は、同意書に記載した金額となります。

手術に伴う主なリスク・副作用として、腫れ、内出血、痛み、感染があります。傷あとは消えるものではなく、新しい傷あとが残ります。傷の幅が広がる、赤く盛り上がる(肥厚性瘢痕・ケロイド)、テープでかぶれることがあります。経過には個人差があります。

ご予約は、予約フォームから事前問診をお送りください。